火災保険・地震保険
このページでは、火災保険と地震保険の両方に関連することをまとめています。
火災保険についての詳細は、火災保険のページをご覧ください。
地震保険についての詳細は、地震保険のページをご覧ください。
家財の範囲
火災保険は、住宅と、家財のそれぞれに保険を掛けることができます。
地震保険も、同様に住宅と家財に保険を掛けることができます。
なお、家財には、自転車と125cc以下の原付自転車は含まれてるため、補償の対象となります。
しかし自動車は家財には含まれないので補償の対象外です。
1個または1組の価額が30万円を超える貴金属や骨とう品、有価証券などは明記物件と呼ばれます。
火災保険の場合、明記物件は契約時に明記することで、保険の目的とすることができます。
一方、地震保険の場合は、明記物件を保険の目的とすることはできません。
門や塀は、補償の対象となるか?
火災保険の場合は対象となる
2015年9月 FP技能士2級 実技(きんざい損保) 問4より
1.火災保険において、居住用建物を保険の目的として加入する場合、住宅敷地内にある車庫、門、塀などは補償の対象となりません
この記述は不適切です。
車庫、門、塀などは、居住用建物に含まれると考えるので、補償の対象となります。家財の扱いではなく、建物とみなすということを覚えておきましょう。
ちなみに、これら車庫、門、塀などをまとめて「建物付属物」とも言います。
余裕があればこの単語も含めて、覚えておきましょう。
地震保険では補償の対象外
2018年9月 FP技能士2級 実技(きんざい損保) 問5より
(2016年9月 FP技能士2級 実技(損保顧客) 問6も類題)
地震保険では、建物の主要構造部の損害状況に基づいて保険金が支払われますので、門や塀、給排水設備などが単独で損害を受けた場合は保険金の支払対象にはな りません
この記述は適切です。
地震保険で建物を補償の対象としていた場合であっても、門や塀は補償の対象とはなりません。
なぜなら、地震保険は、建物の主要構造部の損害を補償することとなっているためです。
門や塀は、建物の主要構造部ではないため、補償の対象外となっているのです。
ちなみに火災保険の場合は、建物が補償対象であれば、門や塀も補償の対象となっています。
このように、地震保険と火災保険とでは取り扱いが異なっていますので、ここも合わせて覚えておきましょう。
罹災証明書
自然災害などにより住宅が損傷した場合に、自治体が「全壊」「半壊」などを証明する証明書です。
住宅以外の被害について、証明するものではありません。
この証明書は、保険の請求や、所得税の雑損控除を申請する場合、また大規模災害での救援措置を受けるためにも必要になります。
盗難に対する補償
2012年9月 FP技能士2級 学科 問17より
住宅火災保険の場合、盗難は補償の対象外です。
住宅総合保険の場合、盗難は補償の対象になっています。
地震保険の場合、盗難は補償の対象外です。
盗難に関する補償の有無について、各保険制度を振り返って確認しておきましょう。
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