基礎から学ぶ! 65歳以降の社会保険と税金
開催日時
2021/9/23(木・祝) 10:30開始〜12:30終了予定
開始時刻は前回と同じとは限りません。
会場参加・Zoom参加どちらも可
- 会場参加の場合、開始20分前から入室できます。
それまでは会場に入れず、お待ちいただく場所がない場合もあります。20分前到着にご協力をお願いします。 - Zoom参加の場合、開始20分前からZoomのミーティングルームに入室できます。
勉強会の内容、学びの狙い
- 65歳以降の税と社会保険を、整理して学べる!
- 65歳以降の高額療養費、医療費負担割合、介護負担割合の判定条件も理解できる!
- 65歳以降の税と社会保険について、お客様に詳しく分かりやすく説明できる!
「人生100年時代」「老後2000万円問題」のキーワードが普及した今、高齢期のライフプランに関心を持つ人が増えています。
100歳まで長く資産を保つためには、高齢期も雇用される(給与所得)、自営業で働く(事業所得)、不動産賃貸をする(不動産所得)という方法もあれば、年金の繰下げや確定拠出年金の給付(公的年金等雑所得)、という方法もあります。
しかし高齢期と言えども、老後の収入が増えれば、それに応じて税と社会保険料も増えます。
それを抜きにしてライフプラン診断をすると、シミュレーションの信頼性は落ち、現実に沿わないアドバイスになる恐れもあります。
高齢期の税や社会保険制度は複雑であり、FPといえども理解が難しい「壁」となっています。
上記のように、様々な所得がある場合は、どの所得をどこまで考慮すればいいのかも分かりにくいです。
しかしこの壁を越えられれば、みなさんは高齢期の収支アドバイスを精度高く、自信をもって行えるようになります。
そこで今回の勉強会では、高齢期の税や社会保険を整理して学びます。
この勉強会で学べる主な内容は、次のとおりです。
・年金や確定拠出年金の所得・所得控除
・年金繰下げの、損益分岐点の判断
・将来どれくらい年金を受取れるかの、簡易な見積もり方法
・65歳以上の国民健康保険料、後期高齢者医療制度保険料、介護保険料の計算式
・各社会保険料の軽減制度と、軽減の適用を受けられる所得判定式
・医療費の自己負担が1割〜3割のどれになるかの所得判定式
・2022年以降に始まる、75歳以上の医療費2割負担について
・介護の自己負担額が1割〜3割のどれになるかの所得判定式
・年金を繰下げすることで、税や社会保険負担が増えることの理解
少々込み入った内容ですが、分かりやすく学べるよう進めていきます。
もし暗記しきれなくても、レジュメを見てすぐに思い出せるので、調べる時間も節約できますよ。
これらをしっかり学べば、65歳以降の社会保険と税金の負担額を計算でき、その世界に強いFPになれます!
高齢者だけでなく、老後に関心を持つ現役世代の人にも、高齢期の社会保険や税について分かりやすく説明できます!
この学びをもとに、お客様の不安解消・価値提供につなげていきましょう!
高齢期のアドバイスに一歩深みを持たせたい皆さまのご参加を、お待ちしています!
勉強会の内容詳細
今回の内容は、2020年12月に開催した「年金法改正により、繰下げした方が貯蓄が減る事例を学ぶ」勉強会の一部内容を抜粋し、さらに追加の情報を加えた内容となっています。
当日の内容(予定)
- 公的年金の繰下げ制度の復習(所得計算を含む)
- 顧客とのトークで使える、簡単な年金額の見積もり方
- 厚生年金保険料、国民年金保険料、健康保険料の計算式
- 国民健康保険料の計算式と、保険料の軽減制度
- 後期高齢者医療制度保険料の計算式と、保険料の軽減制度
- 65歳以降の介護保険料の計算式
- 医療費が1割負担〜3割負担のどれになるかの判定要件の整理
- 来年から始まる、75歳以上の医療費2割負担について整理
- 年金繰下げで、医療費が高くなる事例
- 介護保険での自己負担割合の判定要件の整理
- 高額介護サービス費を考慮した、介護保険の自己負担額
参加対象者
このテーマに興味関心をお持ちの方は、どなたでもご参加いただけます。
FP資格の有無、職業、FP経験の有無に関わらず、どなたでもご参加いただけます。
以前の開催の様子
会場では、感染防止の措置を取りながら進行しています。
会場の様子をZoomでも配信しています。
参加費
特別早割(募集開始から2週間のみ・人数限定)
- Zoom参加:2200円
- 会場参加:1900円
通常参加費(開催1週間前までのお申込み)
- Zoom参加:2700円
- 会場参加:2100円
直前料金(開催1週間前より以後)
上記「通常参加費」から少し上昇した金額となります。その参加費は、申込ページにてご確認ください。
開催報告
65歳以降の方が関係する年金や社会保険について、その制度や税制を具体的に学びました。
FP業務で説明をする機会は多いものの、十分な理解をしていないために説明も難しい、と感じるFPが多いところです。
今後ますます高齢化社会となり、この日に学んだことを説明の機会は増えると思います。その時にぜひ役立ててくださいね。
年金額の目安、年金額の増え方の説明で役立つ考え方をお伝えしました。
よくある損益分岐点の比較と、あまり語られない比較の詳細について学びました。分析の視点を変えると、いつから受け取るのが得かという結論も変わります。
5種類の保険料がどのような計算式で算出されているのかを、実例を通して学びました。
市町村のホームページも参照しながら、計算に必要な情報の取得方法もご紹介しました。
先日改正になった、後期高齢者の医療費2割負担について解説しました。
繰下げすると、2割負担になりやすくなるところが注意点ですね。
1割負担が3割負担になると、どれだけ家計が負担増になるのかを、事例でご紹介しました。
繰り下げにより自己負担額が何割になるのか、をシミュレーションする様子もご紹介しました。
年金の繰下げで増えた年金額と、税・社会保険の負担増の額とを比較し、繰下げによる影響がどれくらい大きいのか小さいのか、の計算事例をご紹介しました。
実際に計算してみると、負担増の影響度合いも様々なケースがあることが分かります。その詳細については、午後の「年金繰下げし過ぎで損する事例から学ぶ、税と社会保険の負担増」の勉強会で詳しくお伝えしました。
参加者のご感想
頂いたご感想を、一部抜粋してご紹介しています。
(個人を特定する記述の削除・要約をしている場合があります)
◆1
良い復習の機会になりました。
レジュメと解説がわかりやすく、FP試験対策で勉強(暗記)した頃を思い出しながら受講できました。
午後の年金繰り下げの勉強会を受講するにあたっての、いい意味でのウォーミングアップでした。
この分野を苦手としている方も多いと思うので、定期的な開催をお願いしたいです。
ありがとうございました。
◆2
自分の周りにも老後を考える人が増えてきた世代なので、今一度体系立てて知識を得たいと思い参加しました。
いろいろな計算ができるようになっておく必要があるし、クライアントの目の前で計算できれば、プロとして価値提供できると思いました。
自分のメルマガ等で、学んだことをアウトプットしたい。
◆3
顧客のライフプランを作成する際に、ソフトでは対応できず手計算でしたことが何度かあり、複雑で難しかったので、再確認のため参加しました。
最近改正も多いので、知識習得のため非常に勉強になりました。
内容の理解はできましたが、盛りだくさんだったので余裕がありませんでした。
◆4
将来FPとして活動するにあたり、重要な分野と考えており、高齢者向けの説明で留意する点が理解できた。
社会保険全般に関して細かく盛り込まれており、収入・所得・負担のバランスについて理解しやすく、たいへんに有意義な内容でした。
◆5
士業で開業しているのですが、お客様に質問されることが多いので勉強してみようと思いました。
わかりやすかったです。ありがとうございました。
◆6
老後資金の相談の際に必要なスキルだと感じたため、繰下げ受給の具体的なシミュレーションで負担割合がどの時点で変わるかが、一目で分かりとても印象的でした。