(2024年版)年金繰下げし過ぎで損する事例から学ぶ、税と社会保険の負担増
開催日時
2024/5/26(日) 13:30開始〜16:30終了予定(終了は前後する可能性あり)
- 会場参加・Zoom参加・録画配信から選べます
- 当日の受付は、開始20分前からです(会場参加・Zoom参加とも)
- 参加申込フォームは、このページ下部にあります
勉強会の内容、学びの狙い
- 年金繰下げにより、増える税と社会保険の金額を計算できる!
- 税と社会保険まで考慮した、年金繰下げシミュレーションができる!
- 相談事例ごとに繰下げ損得を説明でき、深く正確なアドバイスができる!
繰下げの損得計算は、FPも苦労する難しい作業
老齢年金を75歳まで繰下げできる改正により、最大84%も年金を増額できるようになりました。
老後の資金繰りに貢献するように感じますが、下記のライフプランシミュレーション結果をご覧ください。
このケースでは、年金を70歳より遅く繰下げても、それほど得をしません。
逆に遅く(74歳まで)繰下げた方が、100歳時点での貯蓄額が少なくなっています。
これは、年金繰下げによる年金収入アップ効果が、次の要因で打ち消されるためです。
- 年金収入が増えることで、税金や社会保険料の負担が増える
- 介護保険と医療費の自己負担割合が増える(1割負担→3割負担、など)
「繰下げは70歳まで」の改正前なら、遅くまで繰り下げるほど(70歳から受け取るほうが)、長期的には得になるケースが大多数です。
しかし75歳まで繰下げできるようになると、繰下げのしすぎで逆に損をするケースも生まれやすくなります。
ここまで考慮して繰下げの損得判断を正しく行うのは、非常に難しいです。
なぜなら、FP1級やCFPでも学ばないような、社会保険や税の高度で複雑な制度を理解しなければならないからです。
著名なFPでさえも、「繰下げの損得はケースバイケースです」「他の専門家にご相談ください」と説明を諦めています。
その一方で、年金の受け取り時期で悩む方は、たくさんいます。
もしあなたが、ここまで考慮して繰下げの情報提供ができるなら、高齢期の不安を抱える顧客に、より深みのあるアドバイスができるはずです。
税と社会保険まで考慮した、繰下げ損得を学ぶ!
そこで今回の勉強会では、税と社会保険まで考慮して、年金繰下げの損得を判断するための計算手順を学びます。
また、その計算ができるよう、社会保険制度の深く細かいところも学んでいきます。
この勉強会で学べる内容を、以下に一部抜粋します。
- FP試験で学んだ、税や所得のおさらい(社会保険でもこの概念を使います)
- 国民健康保険や後期高齢者医療制度で用いられる「所得」の理解
- 65歳以上の介護保険料計算で用いられている「所得」の理解
- 医療費や介護保険の自己負担割合の判定で用いられる「所得」の理解
- 住民税非課税世帯の定義と、その世帯の社会保険への影響
- 年金繰下げをした方が損をするケースを、シミュレーションで確認
実は社会保険の種類によって、「所得」の定義が異なります。
その違いも、詳しくご説明します。
FP1級やCFP試験でも学ばない高度な領域ですが、クイズも取り入れながら、楽しく学べる雰囲気で進めます!
繰下げ損得の理解を深め、顧客へのアドバイスで役立てよう!
この勉強会で学びを深めることで、
- 繰下げにより、税・社会保険料・医療費・介護費用が、どれだけ増えるか
- 個々のケースごとに、いつから繰り下げすれば得になるのか
を、根拠をもって判断・説明できるようになります。
なお、今回は高度な内容を扱うため、65歳以上の税や社会保険について、FP1級・CFPレベルの理解を有していることを前提としています。
FP1級・CFPレベルの内容に不安があれば、午前の「基礎から学ぶ! 65歳以降の社会保険と税金」勉強会にご参加ください。
午前の勉強会に参加すれば、前提知識を全て修得できるようになっています。
税と社会保険の理解を深め、年金繰下げ損得に関する深く正確なアドバイスができるFPになりたい!
という皆さんのご参加を、お待ちしています!
※2023年4月の開催内容と多くは同じですが、内容の一部追加・最新の改正の反映・開催時間を15分拡大して丁寧にわかりやすく解説、の変更点があります。
今回の講師
当勉強会の運営スタッフ・サイト管理人の佐藤が担当します(1級FP技能士保有)
FPなどお金の専門家に、社会保険や税の解説をしたり、社会保険や税に関する計算シミュレーションシステムも開発しています。
年金や税金など少し難しい内容が含まれますが、分かりやすくお伝えしますのでご安心ください!
ぜひこの機会に学びを深め、お客様へのアドバイスをレベルアップしましょう!
参加対象者
このテーマに興味関心をお持ちの方は、どなたでもご参加いただけます。
(職業、FP資格の有無を問いません)
さらに応用編として、Excel実習の勉強会もあります!
今回の内容は、知識の習得に重きを置いたものとなっています。
そこで更なる応用編として、高齢期の税と社会保険、医療と介護の1〜3割負担を考慮したキャッシュフロー表を実際に作る実習型勉強会も、下記のとおり開催いたします。
- 7月下旬開催予定
Excelで作る! 税・社会保険・医療介護費も考慮したキャッシュフロー表
ご興味をお持ちになりましたら、この応用編勉強会にもご参加ください。
※当初6月開催とご案内していましたが、会場を確保出来なかったため、7月末に開催いたします。
終了後に「FPビジネスが発展する懇親会」も行います
会場近くのお店で2時間程度、懇親会も行います。
集客・実務のコツ・顧客に喜ばれる事例など、FPビジネスの情報交換で盛り上がっています!
勉強会スタッフも、FPビジネスのノウハウを惜しみなくお話します!
FP業務の課題解決や、新しい仕事・人脈のきっかけにもなります。ご都合つきましたらぜひご参加ください!
自由参加で、当日に会場参加の方にご案内します。事前予約は原則不要で、参加費は500円〜2000円くらいです。
以前の開催の様子と、参加者の感想
会場では、感染防止の措置を取りながら行っています。
会場のプロジェクターの映像を、Zoomでも配信しています。
社会保険料の計算式や、1〜3割負担を判定する計算式を、深掘りして学びます。
税金の世界の「所得」と、社会保険の世界の「所得」は異なるものですが、クイズを入れながら分かりやすく理解できます。
お客様に自信をもって、解説できるようになれますよ!
メディアで解説されている年金繰下げの損得では、税や社会保険の影響は考慮されていません。
この勉強会では、税や社会保険まで考慮したシミュレーション結果をご紹介。
より現実に近い試算結果を理解して、お客様への情報提供に役立ててくださいね!
計算式を詳細に学べるので、このようなシミュレーターをみなさんがExcelで作れるようになります。他のFPが提供できない情報を、皆さんなら顧客へお届けできるようになれますよ。
以前の参加者のご感想(一部抜粋)
午前に引き続き、参加させていただきました。
一番興味がある内容でしたが理解するにはとても難しく、でも現実はあらゆる条件を加味して考えることにより、より具体的な情報提供ができるのだろうなあ、と痛感しました。
年金はできるだけ繰り下げてより受取額を増やしたい、と思うのが常だとは思いますが、逆にそれが医療費や税負担増につながるというのは盲点だと思うので、それぞれのケースで算出し、アドバイスすることはとても重要だと感じました。また、試験勉強だけでは得ることのできなかった、より踏み込んだ内容をかみ砕いて説明頂いたのでとてもためになりました。ありがとうございました。
年金の繰下げし過ぎで医療、介護の負担が増えるというのは、正直あまり考えたことがなく、昨日の勉強会での医療費や介護費の細かい計算方法は、目にする機会はあってもしっかり理解しようとしていませんでした。
繰下げし過ぎて貯金の減りが増えるのが、むしろ年金の少ない層の方々だということも考えさせられましたので、まだまだ勉強しなければと思いました。
繰下げるのは良いけれど、ただ繰下げするのではなく、さまざまな要素を踏まえてお客様にアドバイスすることの必要性も強く感じます。
いつも勉強会ありがとうございます。
社会保険と税金、わかっているようでわかってなかったです。
年金繰り下げにより、さまざまな影響があるということ、勉強できてよかったです。
数値やグラフで実際にその影響を可視化するのは、この勉強会だけではないでしょうか?
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
勉強会に参加して大変勉強になりました。
実際に、私の父親に送付されてくる書類をみても「その他の合計所得金額」が何なのかわかりませんでした。実務的には、判断に迷う人が多いのではないかと思ってました。
また、FP1級実技試験問題にも「その他の合計所得金額」の文言があり、テキストをみても詳細の説明が見当たらなかったので、わからないまま試験に臨んでいました。
なので、実務で付加価値のあるサービスをしていくには試験だけの知識では物足らないな、と感じていました。
今回のような勉強会は内容は難しいですが、価値アップのためには、進んでかからなければならないと思いました。今後ともよろしくお願いします。
FPの資格を持っていますが、どう使っていいのかがわからないことが多々あります。
今回の勉強会では2000万円問題とか、老後の資産形成における、ピンポイントの話題でした。
年金の繰下げを考える方も多いと考えられますから、グラフとか目で見せるというとも大事だなという、ヒントもいただけました。
まだまだ、深くは学べていませんが、もう一度レジュメを見たり、資料を見たりして、さらに知識を深めていきたいと思います。
次に行われる 社会保険のExcel実習勉強会も楽しみにしております。
Zoom参加と会場参加のご案内
Zoom参加
ウェブミーティングソフトZoomを使ってライブ配信します。(後日の録画配信ではありません)
Zoom参加のためのURL等は、開催日の4日前と開催前日に配信する「当日案内メール」でご案内します。
「当日案内メール」についての詳細はこちら。
会場参加
当勉強会スタッフや他の参加者と交流・情報交換でき、みんなで楽しく学べる のが最大のメリットです。
懇親会が行われる場合は、懇親会にも参加できます。FP業務に役立つ情報を得るのに最も優れています。
新型コロナウイルス感染防止のため、3密回避、換気設備の稼働などの対策も行っています。
開催場所(会場参加の場合)
前回と異なる場所で開催することがあるので、必ずご確認下さい。
アカデミー茗台(めいだい) 7階
住所:東京都文京区春日2-9-5
この地図をGoogleマップで開く
東京メトロ丸の内線 茗荷谷駅から徒歩6分
持ち物(会場参加の場合)
- マスク
会場ではマスクの着用は任意となっています。必要な方は持参ください。 - 事前配布資料
開催日4日前と前日にお送りする 当日案内メール でご案内しています。会場では配布しないので、印刷して持参ください。
インターネット環境は用意されていません。必要な方は、各自でご用意ください。
開催直後5日間の録画配信も選べます
開催当日に参加できない方向けに、当日のZoom参加者向け映像を、5/3(水) 0:00〜5/7(日) 23:59 に配信します。
この視聴期間内なら、何度でも視聴可能です。
視聴のURLは、この視聴期間の初日に、申込時のメールアドレスへお送りします。
録画配信に申し込まれた場合、会場参加・Zoom参加はできません。
その他詳しいご案内は、「開催直後5日間の録画配信」の重要事項 のページをご覧ください。
参加費
会場参加・Zoom参加
特別早割 2420円 |
募集開始から 2週間の申込 |
通常参加費 2750円 |
開催1週間前 までの申込 |
直前料金 3080円 |
開催1週間前を 過ぎての申込 |
開催直後5日間の録画配信
通常参加費 3190円 |
開催1週間前 までの申込 |
直前料金 3520円 |
開催1週間前を 過ぎての申込 |
開催報告
老後の社会保険料について、詳しい計算式や、その前提となる所得の考え方、そして年金繰下げによる負担増の影響について、ご紹介しました。
高度な内容であったため、一度にすべてを理解しきれなかったかもしれません。その場合は、レジュメを繰り返し読んで、理解を深めていただければと思います。
今回の勉強会が、老後のアドバイスに付加価値を付けるきっかけになりましたら幸いです。
終了後の懇親会では、役所に問い合わせても解決しなかったことが、この勉強会で解決できた、という声もいただきました。
そのほか、金融経済教育のJ-FLEC認定アドバイザーなど、いろいろな話題で2時間ほど盛り上がっていました。
いろいろなFPの方と、有益な情報交換もできますので、今後の懇親会にもぜひご参加くださいね。