FP相談やってみよう:価値観が違う夫婦の不安を解決するライフプランニング編
開催日時
2018/6/23(土) 11:00開始〜12:30終了予定
- 開始時刻は、前回と同じとは限りませんので、改めてご確認をお願いいたします。
- 開始20分前から入室できます。それまでは会場に入ることができません。
- 遅れて参加の場合は、直接会場のドアを開けてご入室ください。
勉強会の目的、内容
定期的に行っている、FP相談シミュレーション形式の内容です。
今回は、夫婦でお金に対する価値観が異なっている中で、住まいの費用、子育て費用、毎日の生活費、保険料等の資金計画を、どのようにバランスをとって成立させていくかを提案していく、ライフプランニング相談を扱います。
皆さんがこのテーマで相談を受けたとして、FPとしてどのようにアドバイスするかを、事例を使って考えていきます。
夫婦でお金に対する価値観が異なっているところが、課題解決を難しくしている一面があります。
しかしそんな中でもFPの立場から、夫婦の見解の違いをどのようにまとめ、夫婦の課題をどのように解決し、夢を後押しする提案をしていくのか、というところにも触れていきます。
お金の知識を披露するだけではなく、相談の根底にある「夢の実現」「家族の幸せ」をどのように支援していくかを、事例を通して学びましょう。
グループディスカッションもあり、他の参加者の解決法やノウハウにも触れることができます。
皆さんの知恵・発想を共有しながら、FP知識を課題解決力に変換し、FPらしいアドバイスができる実践力を高めていきましょう!
皆様のご参加をお待ちしています!
当日扱う事例
- 収入が平均的にある家庭だが、現在の貯蓄はそれほど多くない
- 夫婦で、何にお金を使いたいか(支出に対する考え方)で意見の相違がある
- 夫婦で描いている子育てや暮らしの夢を実現するためには、今の収入ではやりくりが難しいように感じている
- あるFPがこの事例に対してアドバイスをしたが、ややいい加減な内容が含まれている
以上は概略であり、勉強会の中でさらに詳しい家計状況をお伝えします。
この事例から何を学べるか
下記の観点で、アドバイス・提案に役立つノウハウを学びます。
- 夫婦の見解の違いをFPとしてどのように受け止め、意見をすり合わせ、提案につなげていくか
- 将来の夢を実現するのにお金が足りない場合、夢を実現するために無理なことも成し遂げようと提案をするか、それとも現実的に考えて代案を出したり夢をあきらめる提案をするのか
- 他のFPが出した提案内容の問題点に気づけるか、FPとして本来あるべき提案とは何か
この事例を通して顧客の資産相談を体験しながら、FPとしての実践力を高めていきましょう!
当日の流れ
FP業界では「相談シミュレーション」と呼ばれている学習形態で進行します。
次の流れで、進めていきます。
- まずは各自で、相談事例の問題文を読み、FPとしてのアドバイスを考えます
- グループワークで、各自が考えた内容を発表し、グループ内でディスカッション。
グループごとに、アドバイス内容をまとめます。 - グループごとに発表し、最後に全体で共有。
スタッフからも、相談のポイントと、発表内容に対する評価をお伝えします。 - この事例に対して、あるFPが出した解決策を確認。その内容を見て、問題点の指摘と、本来あるべき提案内容について考えます
- 全体を通して、質疑応答や情報交換も行いながら進めます。
【参考】以前のグループワークの様子
相談に対するアドバイスを、お互いに意見交換します。
いろいろな人の意見も参考になり、提案の幅を広げるきっかけになります。
開催内容に関する補足
参加対象者
どなたでもご参加いただけます。
FP(ファイナンシャルプランナー)の資格をお持ちでない方でもご参加いただけます。
開催場所、参加費等
参加費
1000円
参加費は会場で集めます。事前振込み等は不要です。
※途中参加、途中退室の場合も、同額となります。
持ち物
特にありませんが、ノート、筆記用具、電卓はあった方がよいです。
今回の勉強会で役立つと思う書籍や資料を、持参いただいてもかまいません。
その他
当日の進行
当日の進行は、当勉強会の運営スタッフ・サイト管理人の佐藤が担当します。
業務上は、FPがお客様、FPの先生という立場で、FP6分野に関するコンピュータシステムの開発や、FPの教育・育成にも関わっています。
FP3級〜1級の問題も全て自ら解いて、FP試験の最新動向をつかみ、資格取得の支援に役立てています。
参加費は、当勉強会の運営費用として、また 無料で高精度なライフプランシミュレーションソフト Financial Teacher System の開発とシステム運営費として利用させていただいています。
開催報告
用意した相談事例に対して、どのようなアドバイスをしていくべきかを、個人ワークとグループワークで確認していきました。
今回の事例では、将来に対するお金の不安に対してどのようなアドバイスをするのかという点と、夫婦の価値観の違いをどのように乗り越えて家族のきずなを強くするか、という2点がポイントとなる事例でした。
周りの方が優れた提案を考えていてそれが参考になったという方や、自分の体験談を踏まえて意見を述べられる方もいましたね。
当日に皆様から発表していただいた概要を、下記の通りまとめています。
(当日に参加された方向けのメモとなっております。若干わかりにくいところもありますが、ご了承ください。)
<家計に対してのアドバイス>
- 今の収入・支出を前提にすると、貯蓄の面では問題がなく、安心できることを伝える。
- これ以上支出が増えすぎないよう、財布のひもは締めておいた方が良い。
- 子供が3人いるので、死亡保障の見直しは必要。
- ボーナスが下がる可能性があることも伝える。現在の貯蓄が続くことをあてにするのは危険。
- 子供が生まれた後、妻は働く?働かない? 育児休業の期間はどうする?
- 住宅ローンの金利上昇リスクを考え、金利が高くなったら繰り上げ返済をする。
- 相談者が申告した支出額が本当に正しいのかを、確認する。
- 貯蓄と投資の資産配分を考え、運用計画を立て直す。
<夫婦の価値観の違いに関するアドバイス>
- 最小限の暮らしのプランを見せたあと、そこから優先順位をつけて、お金を使うべきところを考えていく。
- 好きなことにお金を使うにしても、支出の上限を決めておく
- 改めて、二人で相談に来てもらう
参加者のご感想
頂いたご感想を、一部抜粋してご紹介しています。
(個人を特定する記述の削除・要約をしている場合があります)
◆1
本日参加させていただいての一番の収穫は、相談実務上の注意点に気付けたことです。
まずは、一定の確認項目を整理したシートを準備すべき、という点です。
下手に知識があるほど、枝葉末節なのに、目についてしまう点が出てきてしまいます。
このため、後から「これも聞いておくべきだった」とならないよう、しっかり確認すべき点を網羅的に確認する工夫が必要と感じました。
次に、「三大資金」は、一般的な相場観を頭に入れておくべき、という点です。
根拠のある数字をしっかり説明できれば、より説得力のある提案ができるようになると感じました。
参加者の属性が多様な勉強会だからこそ、多くの視点や考え方があって楽しい、ということに気付けたことも良かったと思いました。
相談業務は、経験値を増やすことが大事と思いますので、このような場を安価に設定していただくことは、大変ありがたく思います。