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お金の相談は、喫茶店ではなく個室で行うのが望ましい

この記事は、2020年2月時点で書いたものです。

喫茶店でお金の相談内容が漏れ聞こえ

先日、喫茶店に行った時のこと。

私が座った後ろの席で、保険の勧誘が始まりました。
相談者が話す年収の数字、支出額、そして毎月何にお金を使っているのか。
それらのプライベートな情報が、聞こえてしまいました。
聞こえてしまった以上、「話の流れは、おおよそ他社のFPと同じだな・・・」なんて私も思ってしまいました。

さらに隣の席では、債務整理の相談が始まりました。
借金の金額と、なぜ借金をするに至ったかその人生の一部始終が、聞こえてしまいました。
相談に乗る側の会場設定もいかがなものかと思いましたが、相談する側もためらうことなくプライベート情報を語り続けていました・・・。

お金の相談は、プライベートを確保できる個室が望ましい

お金の相談では、個人情報・プライベートな情報をやり取りすることは多いものです。
なのでお金の相談は、ちゃんと個室で行うべきなのではないかな、と思いました。
個人情報を守るという意識があるなら、配慮すべきところですよね。

お金の相談を、なぜ喫茶店で行うのか

そもそも、なぜ相談の場所として喫茶店を指定するのか、という疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

まず独立系FPが喫茶店で相談を受ける理由で多い理由は、自分の事務所を持っておらず、自宅で面談したくないため、やむを得ず喫茶店で行う、というものです。
とくにFPを始めたばかりの方に見受けられます。
開業直後の固定費を下げたいために事務所を持たない、というケースです。
でも相談をたくさん受けることが見込まれるなら、相談を受けられる事務所を借りる、また会議室付きのシェアオフィスを借りるほうが、相談者も安心できるのでメリットはあると思います。

次に企業系FPが喫茶店で相談を受ける理由で多いのが、そもそも会社の会議室が足りないというものです。営業職員が大人数いる場合、職員の数に対して会議室の数が少ないことがあります。
これも結局は、会社の固定費を下げるためでもあるのですが、お金の相談は外で行う「外回り営業」を前提としている会社では、喫茶店での面談が当たり前という感じです。

ちなみに、相談が無料ではなく有料の場合には、自社の会議室で面談を行う会社は多いです。相談が無料の場合は、やはり「外回り営業」となりがちです。

他の理由としては、遠方のお客様が自宅での面談を希望せず、喫茶店を指定してくる場合もあります。
相談者が望むので、やむを得ず喫茶店での面談となります。

 
以上の通り、喫茶店で面談が行われるよくある理由をご紹介しました。
喫茶店以外に、ホテルなどのラウンジやレストランなどの飲食店が、面談場所で用いられることもあります。
いずれも、隣席から話は聞こえ漏れてしまう上に、相談者現場を相談者の知人に見られたり、FP自身がメディアで露出している場合は、相談している事実自体が他人にばれてしまいます。

相談者のプライバシーに配慮するなら、やはり個室での面談が望ましいことに変わりありませんね。

FP協会が相談場所を用意したら、FP相談は広がるかも

個室の相談場所を確保できない理由をご紹介しましたが、大きな理由は、コストがかかるというものです。
ふと沸いた案ですが、こういう時こそFP相談を推進しており、全国に支部があり、財務基盤も潤沢なFP協会が、お金の相談場所を全国に設置してくれたら素晴らしいと思います。

FP協会が全国で会議室などを借り上げ、FP協会の会員が相談業務を行うときに、そこを低額で貸し出せば、比較的簡単に実現できると思います。
このような施策を打つと、全国的にもっとFP相談は普及するかもしれませんね。
こういうかたちで、FP協会がお金の相談場所のプラットフォームになってもらえたらいいのに、と個人的に思いました。

 

 

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