第4回:相続相談の事例シミュレーション 勉強会
- 参加申込は受付終了しました
開催概要
勉強会の目的、雰囲気
当勉強会では、相続に関するさまざまな相談事例を取り上げ、あなたが弁護士、税理士の免許を持つFPとなり、相談者からの相談に答える「相談シミュレーション」の形式で進めていきます。
事例をもとに、実践的な知識と経験が得られることを目指していきます。
今回は、遺産分割トラブル事例を取り上げます。
亡くなった方の世話を生前に続けたが、結果的にそれが裏目に出て不本意な状況に陥り、財産の一部を取り返したいと考えている方からの相談です。複数の人物が関わる上、解決すべき課題も複数あり、円満な相続を進行しづらい事例です。
この事例を題材に、相談者にどのような解決法を提案するのか、トラブルを回避するためにどのような事前策を講じるべきだったか、を考えていただきます。
個人ワークののち、参加者同士での意見交換・グループワークを行います。グループワークでは、多くの人たちの解決法、ノウハウにも触れることができ、皆様の視野も広がるでしょう。
相続の問題に対しては、税理士や弁護士の感覚を持ったうえで対応が必要な場合もあります。
試験勉強で得た知識では十分に対応できないケースも多いですので、さらなる実践的な感覚と技能を養うことが、今回の勉強会の狙いです。
相続に関して、親戚や知人、お客様の役に立てる活動をしていきたいとお考えの方は、ぜひご参加下さい。
皆様のご参加を、お待ちしています。
参加対象者
特に制限はありません。
多少専門的な内容を扱うため、FP3級(国家資格)を取得していることが望ましいですが、必須ではありません。
開催日時
2016/6/12(日) 13:00開始〜15:00終了予定
- 開始20分前から入室できます。それまでは会場に入ることができません。
- 遅れて参加の場合は、直接会場のドアを開けてご入室ください。
- 終了後30分ほどは、自由交流時間とします。スタッフも交えて参加者同士で情報交換をするなど、ご活用ください。
参加費
500円
参加費は会場で集めます。事前振込み等は不要です。
※途中参加、途中退室の場合も、同額となります。
※最初の数回は500円に設定しています。来月より本来参加費の1000円にいたします。あらかじめご了承ください。
持ち物
特にありませんが、ノートや筆記用具はあった方がよいです。
今回の勉強会で役立つと思う書籍や資料を、持参いただいてもかまいません。
お問い合わせ先
お問い合わせのページより、メールにて受け付けています。
その他
当日の進行は、当勉強会のスタッフが担当します。
(運営スタッフ・サイト管理人の紹介は、このページ末尾のリンク先よりご覧いただけます)
参加費の一部は、「FPのノウハウを結集した、無料のライフプランソフト Financial Teacher System」の開発とシステム運営費として利用させていただいています。
当勉強会運営側の事情で開催日時、場所が変更になったり、やむを得ない事情で開催が中止となる場合がございます。予めご了承ください。
開催内容に変更がある場合には、参加申込者にはメールでご連絡します。
その他、ブログやメールマガジンでもご連絡差し上げます。
参加申込ページ
このページの先頭に、参加申込ページへのリンクがあります。
開催報告
実際に相続に関するトラブルが発生してから、相談を受けたという前提で、どのように相談者にアドバイスをするかを考えていただきました。今回の相談内容のポイントは、
- 不動産の明け渡しを、どのように求めていくか
- 寄与分を、どのように主張していくか
について考えていただきました。相続で問題がこじれたときにFPスキルをどのように 活用して解決に向けていくか、という観点を体験できる機会になったと思います。
当日の相談事例について、参加者の皆さんに発表していただいた内容を、簡単に下記のとおりまとめています。
<不動産の明け渡しについて>
- 登記簿を調べて、権利者(所有者)を調べる。
- 所有者が被相続人であっても、第三者への贈与契約書などがあれば、真の所有者は被相続人でない、ということになる。
- 贈与契約は口頭でも成立するが、証拠が残っていないとそれを立証するのは難しくなる。だから贈与契約書は作るようにすべき。
- 登記上の所有者が第三者になっていれば、贈与契約書などを添付して登記されたということなので、明け渡しは難しいと思われる。
- しかし意識が正常でない状況で(認知症などの状態で)贈与契約がなされたような場合には、それを無効にすることもできる。
- 可能な限り、真の所有者が被相続人であるという証拠となるものを集める。真の所有者が被相続人と認定されれば、明け渡しを求めることができる。
- 真の所有者が被相続人であったとしても、賃貸借契約がなされていると、明け渡しには正当事由が必要。その場合は適正賃料をもらい続ける、という選択肢もあり。
<寄与分の主張について>
- 被相続人のために使ったお金は、領収書を残して証拠となるようにしておく。
- 本来被相続人が支払うものを肩代わりして払った分を寄与分として扱える。
- 被相続人のために支出したという事実を、都度他の相続人にも情報提供することが大切。後で遺産分割をみんなで行うときになって、そういった事実が不公平感をなくしてくれる場合もある。
- 寄与分は、証拠となる領収書などを見せながら、遠慮せず主張していく。話し合いを重ねて、理解してもらう。
- どうしても寄与分を他の相続人が認めない場合は、やむを得ず調停分割、審判分割へ進まざるを得ない。
<こういった相続トラブルを防ぐには>
- 誰に遺産を相続させるかを明確にするため、遺言を残しておくのがよい。
- 家族で仲良くすることもしておいたほうが良いのでは。
参加者からの感想
※いただいたご感想を、一部抜粋してご紹介しています。
◆1
今回の気付きは、
- 漠然とした不安を整理する
- 論点をポイントでまとめる
- 大きく3ついないがいい
- 前向きに夢をかなえるアドバイスがいい
単純に否定するのではなく、実現するためのサポートをする立場を心掛けたいと思いました。
知識に関しては、忘れてしまっていることや、知らないことがまだまだ多いので、相談者に信頼してもらうには、レベルアップが必要だと改めて感じました。
身が引き締まりました。
ありがとうございました。
日々鍛練します。
◆2
こちらこそお世話になり、ありがとうございました。
様々なアプローチの仕方を知ることができ、難しい問題も、整理して考えていくことで、糸口が掴めるものだと、少し不安が消えた気がします。
またぜひ参加させていただきたいと思っておりますので、よろしくお願い致します。
◆3
先日は、参加させていただき有難うございました。
初めての参加でしたが、皆さんの勉強意識が高く、とても有意義な時間を過ごさせていただきました。
今後も、参加させていただければと思います。
扱って欲しいテーマとしましては、キャッシュフロー表の作成方法など基礎的なことを知りたいです。
宜しくお願い致します。
◆4
本日、FP勉強会に初めて参加しました。 こんな感じの勉強会をずっと探していました。これからFP2級を取得しますが、この勉強会を見つけて嬉しく。参加して楽しかったです。 佐藤さんありがとうございました。