第1回:家計診断で学ぶ、50歳からのセカンドライフ
開催概要
開催日時
2017/3/18(土) 13:00開始〜15:00終了予定
- 開始20分前から入室できます。それまでは会場に入ることができません。
- 遅れて参加の場合は、直接会場のドアを開けてご入室ください。
勉強会の目的、内容
今回の勉強会では、ある50歳ご夫婦をモデルケースにした家計事例を題材にしています。
下記のように最近話題になっていることをいくつか抱えているので、この事例から家計を改善する方法や、問題を事前に回避するためのアイデアを学んでいきます。
今回のモデルケース事例は、次のようなご家庭です。
- お互いに50歳になる夫婦のケース
⇒ もうすぐ年金生活を送る方にとって、資金面でのやりくりの考え方を学べます。 - 貯蓄が多いわけではないので、老後資金に不安を持っている。
⇒ 不安を解決するための方法を、たくさん学んでいきます。 - 通院生活を送っており、平均的な家庭より医療費がかかっていると自覚している。
⇒ 医療費の負担を抑える方法があるか、考えていきます。 - 妻はパートで収入を得ているが、いわゆる「103万円の壁」の枠内で仕事を続けるかどうかで迷っている。
⇒ 「103万円の壁」の枠内で働く場合と、枠を超えて働く場合とで、どのような違いが出るかを学びます。 - この夫婦は最近になって再婚した。お互いに離婚歴があり、それぞれ子もいる。
⇒ 再婚に伴う財産の管理方法についても考えます。 - 再婚したが入籍はしていない。今後入籍した方が良いのかどうかで迷っている
⇒ 入籍の有無により、年金や税金を含め、家計にどのような違いが生じるのかを学びます。 - 夫婦の一方が、万が一他界した場合の生活についても心配している。特に一人になったときの生活資金や、住まいの確保、子の生活に関して心配している。
⇒ 再婚に伴い、相続になった時の相続人(遺族)が変わります。どのような違いが出るのか、その対策が必要なのか、について学びます。 - 家計に関して見直すべきこと、今後のことを考えて今のうちに行っておいた方が良いことがあれば、教えてほしいと思っている。
⇒ 家計で困った方に、どのような視点から解決すべきか、アドバイスをあり方についても考えていきます。
以上は概略であり、勉強会の中ではさらに詳しい情報をお伝えします。
それらを踏まえて、このご家庭の将来の家計を改善し、どうすれば安心できる家計にできるのかを考えていきます。
この事例を使って、当日は次の流れで進めていきます。
- まずは各自で、このご家族の問題を解決するためのアイデアを出す。
- グループワークで、各自が考えたアイデアを発表。最後に全体で共有。スタッフからも、家計改善のポイントをお伝えします。
- 続いて、あるファイナンシャルプランナーが行った家計診断の流れと結果を確認。
- そのファイナンシャルプランナーの診断の結論が妥当かどうか、もっといい対策法はないか、などについて検討。
自分がこの事例と同じ立場になったときに役に立ちますし、また周りで似た状況の方がいれば助言してあげられるようにもなります。
勉強会スタッフを含め、他の参加者の解決法やノウハウにも触れることができ、皆様の視野も広がるでしょう。
ファイナンシャルプランナー業界では「家計相談シミュレーション」とも呼ばれているスタイルの学習形態です。
総合的なお金の知識が身につき、さらに知識を実践的な応用力に変えていくことも、当勉強会の狙いです。
ファイナンシャルプランナーとして活躍したい方には、多くの学びが得られる機会にもなりますよ。
家計改善や、本日のテーマにご興味ご関心をお持ちになりましたら、ぜひお越し下さい。
皆様のご参加を、お待ちしています。
参加対象者
特に制限はありません。
本テーマにご興味をお持ちの方は、どなたでもご参加いただけます。
ファイナンシャルプランナーの資格の有無も、問いません。
参加費
1000円
参加費は会場で集めます。事前振込み等は不要です。
※途中参加、途中退室の場合も、同額となります。
持ち物
特にありませんが、ノートや筆記用具はあった方がよいです。
今回の勉強会で役立つと思う書籍や資料を、持参いただいてもかまいません。
その他
当日の進行は、当勉強会の運営スタッフ・サイト管理人が担当します。
(運営スタッフ・サイト管理人の紹介は、このページ末尾のリンク先よりご覧いただけます)
参加費の一部は、「FPのノウハウを結集した、無料のライフプランソフト Financial Teacher System」の開発とシステム運営費として利用させていただいています。
当勉強会運営側の事情で開催日時、場所が変更になったり、やむを得ない事情で開催が中止となる場合がございます。予めご了承ください。
開催内容に変更がある場合には、参加申込者にはメールでご連絡します。
その他、ブログやメールマガジンでもご連絡差し上げます。
開催報告
皆さんで議論しながら、家計の改善方法について考えていただきました。
たくさんの人が集まることで、様々なアイデアが出たのがとてもよかったです。
実際には、相談された妻からいろいろなことをヒアリングしていくことで、より適切なアドバイスができたと思います。
「どういう場合に、どのような対策がとれるのか」をたくさん自分の中に蓄えていくと、様々な状況に対応できる力となりますね。
皆さんにとっても、参考になりましたら幸いです。
「会話がとても楽しかった」という声も当日にいただきました。
皆さん同士の会話のほうが価値があるようです(笑)
このディスカッションの時間にもっと価値が出るよう、今後の運営で練っていこうと思っています。
<参加者向け>モデルケース家計に対する改善案
当日の会場で、モデルケース家計に対する家計改善案を、参加者の皆様のほうで考えていただきました。
その内容を、会場のプロジェクターに映していきましたが、さらに補足を加えて、下記の通りまとめています。
一部、参加した人にしかわからない記述もありますが、当日の会場でのメモをベースとしていますので、予めご了承ください。
- 妻の体調も心配ではあるが、可能な限り働き続けるのがよい。仕事を辞めたり働くのを控えたときに、夫の家族手当の金額が増える点はあるが、それよりも妻自身が働いて得られる収入のほうが高いから。
- 夫は65歳以降も働き続けられれば、働き続けてもらう。しかし65歳以降も働き続けたいと思う人は一般的にそれほど多くないと考えられるため、働き続けることに対する意向確認は必要ではないか。
- 妻が在宅でも可能な仕事が見つかれば、心理的負担も下がるので、選択肢に入れてもよい。
- 入籍するのが良い。夫死亡時に、相続で資産を得られ、以降の生活保障になるから。
- できれば夫に生命保険に加入してもらったほうが良い。夫死亡後の、妻の生活保障になるから。しかし夫側の家族の心象に配慮し、変な疑いがかからないようにしたいところ。
- 夫の子にも保険金が受け取れるよう、保険に加入するのもよい。
- 住宅ローン金利が高いので、投資に回すお金を住宅ローンの繰り上げ返済に使うとよい(金利負担額が減るため)
また、 金利の低い住宅ローンに借り換えをした方が良い。 - 車両代の削減を検討したほうが良い。レンタカー、カーシェアリング等の選択肢がある。
ただし、車がどれくらい生活に必要なものなのかを確認して、判断することが必要。 - 通信費も、家族割引などで減らせるのではないか。
- 夫婦それぞれで、会社が健康保険組合に加入しているかどうかを確認する。もし健康保険組合に加入していれば、医療費の自己負担額はさらに減らせる可能性がある。
- 可能なら、夫婦それぞれのご家族(母や、子供)から援助を受けられないか確認する。医療費がかかって苦労しているなど事情を話せば、多少の援助を受けられるかもしれない。
- 高額療養費制度もあるが、高額療養費制度で還付金が得られる金額まではかかっていない。しかし過去の医療費を正確に把握すれば、「多数該当」の適用により、還付金が得られる可能性もある。
- 医療保険にも入っているが、入院しなければ保険金は受け取れない。実際にかかった医療費を支払ってくれる保険も存在するが、通院している事情があるので、今のタイミングでの加入は難しいかもしれない。
- 積立投資を続けている投資信託に対するリスク評価が必要。必ずしも増えるばかりではなく、損失を被る場合もありえるため。
- 支出を減らす努力をもう少し頑張ってもらう
- 普通預金を定期預金にする(利回りの高い預金に)
投資信託の手数料を安いものに切り替える
非課税の口座を活用する(NISA・確定拠出年金) - 妻の母が今後介護を要することになった場合、金銭負担が大きくなる可能性がある。
参加者のご感想
頂いたご感想を、一部抜粋してご紹介しています。
◆1
昨日は午後の家計診断の勉強会にも参加させて頂きましたが、こちらも楽しく討議できました。
無料診断ソフトも利用させて頂きたいと思いました。
今後とも、よろしくお願いします。
◆2
土曜日は、お世話になりました。
タイトルがとても気になり、当日ギリギリまで検討し兵庫からの参加しました。
女性だけのグループを集いましたが、同じようなレベル(2級取得済みAFP検討中)で、参加動機も一緒だったので、とても話しやすく勉強になりました。
地方でも開催してほしいという要望に対しては、「企画されたらいろんな方々が集まってくれますよ」の言葉に背中を押され、関西支部を立ち上げようかと真剣に考えました。 (笑)
そのときは、是非ご指導を賜り こちらのシステムを活用させていただきたいと思います。
今後とも、チャンスを見つけて参加したいと思います。
ありがとうございました!!
◆3
大変ためになりました。
いろいろ悩んでいるものの、実際に漠然とした話になるのは当然だと思います。
このような事例で、どう具体的にアドバイスをして最終的に相手を満足させられるのか、今後の目標になりそうです。
毎回、いろいろな方に会えるのも楽しみです。もう少し交流が持てればいいのですが・・・。
ありがとうございました。
【勉強会運営スタッフより回答】
ご感想をいただき、ありがとうございました。もっと皆さんとお話ししたい、という声も多くいただいていますので、次回からは、勉強会本編とは別に、交流会の時間を設けることにいたしました。
ぜひ今後の交流会もご活用くださいね。