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ややこしいFP1級試験の仕組みと受験資格

FP1級 取得の流れ

FP技能士1級の資格を取得するための条件はただ一つ、実技試験の合格です。
3級2級の場合は、学科と実技の両方に合格する必要がありましたが、それとは異なります。
FP1級試験にも学科と実技がありますが、学科の受験有無に関係なく、実技試験の合格により、FP1級資格取得となるのです。

FP1級実技 受験資格

そのFP1級実技試験ですが、2級や3級の実技試験とは異なり、実技試験自体に受験資格があります
実技試験を受験できるのは、以下のいずれかの条件を満たした人のみです。

したがって、実技試験を受験するためには、FP1級学科試験に合格するか、CFPの6課目すべてに合格するかの、いずれかをクリアしなければなりません。
さらに、FP1級学科試験とCFP試験も、それぞれに受験資格があります。

FP1級学科 受験資格

FP1級学科試験の受験資格は、次の通りです。

2級試験の合格だけでなく、実務経験まで求められます。ここでいう実務経験が何を指しているのかについて、きんざい(金財)が下記の通り指針を示しています。

次のいずれかに該当する方の多くは概ね「実務経験を有する者」といえます。

・銀行、保険会社、証券会社、クレジット会社等の金融機関に勤務している方

・保険会社の代理店の職員

・税理士、公認会計士、不動産鑑定士、宅地建物取引主任者、社会保険労務士、中小企業診断士、弁護士、司法書士、行政書士などで資産に関する相談業務に従事している方

・会計事務所の職員

・不動産会社、建設会社など土地建物の取引・建築・相談業務に従事している方

・投資顧問会社の職員

・生活協同組合などの共済等担当職員

・商品先物取引会社の職員

・一般事業会社および官公庁の福利厚生担当者および金融・財務・経理担当者

・商事会社の商社金融担当者、商事会社やコンピュータ会社等の金融機関営業担当者およびソフト開発担当者

なお、金融機関に勤めていなくとも、ボランティア等の形態でマネーに関するコンサルティング活動を行っていれば、実務経験に含まれると説明されたサイトもあります。しかし、試験機関であるきんざい(金財)が発表していることではありません。
もし実務経験に該当しているのかどうかが気になれば、遠慮なくきんざい(金財)に問い合わせてみてください。問い合わせた結果、「それは実務経験として認められる」と、きんざいから回答を得られることもあるからです。
念を入れるなら、通話内容も録音しておくとよいでしょう。

5年の実務経験があれば、いきなりFP1級学科を受験することもできます。しかしこれは相当に無謀な挑戦といわざるを得ません。その理由は、次の通りです。

したがって、2級資格を持っていない人は、まずは2級から取得することをお勧めします。

どうしても実務経験に該当する期間がなく、FP1級学科を受験できない場合は、下記で述べるように、CFPに合格してFP1級実技試験の受験資格を得ることができます。実務経験はなくても、最終的にFP技能士1級の資格を取得することは可能なのです。

CFP試験受験資格

CFPの6課目受験に当たっては、実務経験は求められません。ただしAFPの資格を取得し、FP協会の会員であることが必要ですので、これが事実上の受験資格となります。

 

 

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