FP1級合格者の勉強法1:タックスが最重要&分野ごとに強弱をつけるべし
当勉強会では、年に3回「難関FP1級学科で高得点を取り、合格を勝ち取るガイダンス会」を開催しています。
そのガイダンス会で、FP1級学科試験の合格者の方をお招きし、合格の決め手になった勉強法や、みなさんにしてほしくない失敗談などを語っていただいています。
このガイダンス会にお越しいただいた合格者が実践した、合格に役立つ学習法をご紹介いたします。
以下は、合格者の方から頂いたメッセージ全文です。
3月のガイダンス会で、FPの試験は6分野全てにおいて税金が絡んでくるため、最重要分野はタックスで、常に税金を意識しながら勉強したほうがいいと強調しました。
6分野の重要度は人によって考え方の違いはあると思いますが、私が考えるのは次の通りです。
タックス>>相続・事業承継>不動産>金融>ライフ>>リスク
タックスとは逆に、1級学科で最も重要度が低いのはリスクであることも疑いの余地はないと思います。基礎での出題が他の5分野が8または9問であるのに対し、リスクだけは7問と最も少ないだけでなく、唯一応用での出題がないからです。つまり200点満点中、1問2点×7問=14点と、わずか7%の出題比率です。
それゆえ、積極的におすすめするわけではありませんが、合格できれば120点ギリギリでもOKという方であれば、受験のテクニックとして、思い切ってリスクを捨てるというのも一つの方法だと思います。
リスクというのは生保と損保です。直近2回の出題を分析すると、7問中生保から4問、損保から3問が出題されています。よってリスク全体を最初から丸々捨てるのではなく、生保か損保のどちらか一方を捨てるというのもありだと思います。
6分野すべてに合格しなければならない関係で各分野万遍なく勉強しなければならないCFPとは異なり、1級学科はトータルで6割取れれば良いのです。しかも出題分野には偏りがあります。ここがCFPと1級学科の決定的な違いです。ならばそれに応じて分野ごとに強弱をつけた勉強の仕方が必要になってきます。
タックスが最重要分野
参考になりましたでしょうか。
税金に関することは、実は6分野問わず、すべての分野で出題されていることから、高得点を取るためには税金に強くなっておくべき、という考え方です。
実際、この合格者の方は、税金を徹底的に勉強したことで、基礎編のほうが応用編より高い得点だったとのことです。
応用編は、過去問と類似の問題が出やすいので、応用編のほうで高得点を取る方が多いと思います。
言い換えれば、ほとんどの人が点を取りづらい基礎編でしっかり得点できたわけです。
また、この合格者の方は、午前中の基礎編が終わった時点で、かなり合格への自信があり、余裕をもって午後の応用編に臨めたそうです。
配点の低い分野は、優先度を落とす
FP1級学科試験は、6分野の合計点で合否が決まります。
そのため、配点の高い分野から重点的に学習するというのは、とても合理的な判断ですね。
ご指摘されているように、リスクの分野の配点はとても低いため、同じ時間をかけて努力をするなら、より高得点を取れる分野で努力したほうが結果が出る、という戦略の下で、受験勉強中は学習の時間配分を行われたとのことでした。
相手は試験ですから、点を取るためにはどうすればよいか、ということも考えながら、学習を積んで合格に至ったというメッセージでした。
みなさんも、参考にしてみて下さいね!
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