FP1級学科が免除となる、きんざいのFP養成コース
通常、FP1級実技試験を受験するための受験資格は、次のいずれかとなっています。
- FP1級学科試験に合格(合格の翌々年3月末までの期限あり)
- CFPの試験6課目に合格(6課目め合格の翌々年3月末までの期限あり)
- 有効なCFPの資格を保有している(CFPである限り期限なし)
ですが、あまり知られていない第4の受験資格として「きんざいのFP養成コースを修了」が存在します。
このFP養成コースは、きんざいが主催しているもので、一般の人は申し込むことができません。
特定の金融機関に努めている人を対象とし、所属の金融機関を通して申し込むものとなっています。
2か月間、平日はずっと朝から夕方まで、みっちりと授業に参加する形態です。
その期間ずっと授業に拘束されますから、普通に働くことはできません。
ですから金融機関としては、社員を長期研修に出すような感じとなるものです。
このコースを修了するためには、授業に出席して学び、定期的にあるテストも受講し、最後の修了試験をクリアする必要があります。
コースを修了すれば、FP1級実技試験の受験資格を正式に得ることとなります。
このコースの受講料は、なんと100万円近くします。
ただ、学ぶ内容は、世間にあるFP1級資格スクールよりは相当に充実している感じはあって、実務力の向上につながるカリキュラムも含まれています。
ちなみに、このFP養成コースを修了した人に、私は出会ったことがありません(笑)
私が知っている金融機関に努めている方は、みな1級学科試験やCFP6課目に合格してから、1級実技試験を受験していますね。
このコースにはテストや修了試験もありますが、脱落者を生むような厳しいものではなく、真面目に出席して学習を積めば、基本的には修了できるのではないかと、コースの趣旨から個人的には推測しています。
最初に書いた通りですが、
- 金融機関に努めていること
- 2か月拘束されることを会社が了承すること
- 100万円もの受講料を負担すること(会社が負担してくれる場合もあるかも)
を満たした人だけが受講できるもので、一般に開放されたものではなく、極めて特殊なルートといえるでしょう。
国家資格の受験を一部省略できるというものですから、それなりの条件が求められているのかな、と個人的には思っています。