FP試験合格に直結する学習法=インプット学習&アウトプット学習

FP技能士の資格を取得するために、効果的な学習法が、「インプット学習」と「アウトプット学習」です。
この2つの学習法の併用が、合格を勝ち取る基本的かつ重要な学習法です。

インプット学習・アウトプット学習とは

インプット学習とアウトプット学習という言葉は、他の試験対策情報や、資格スクールでも使われている言葉です。
まずは、この言葉の意味をご説明します。
その後、この2種類の学習法の組み合わせ方についても説明します。

インプット学習とは

試験対策テキストを読んで、出題される内容を理解する勉強のことです。
学校の勉強でいえば、教科書を読むことに当たります。
何も知識がない状態では、試験で得点できません。
そのため、知らないことを本からどんどん吸収することが必要です。
これを、頭に情報をインプットするという意味で、インプット学習といいます。

アウトプット学習とは

問題集や過去問を実際に解いて、正しい答を導けるかを確認する勉強です。
学校の勉強に例えると、宿題で練習問題を解くことにあたります。

インプット学習だけだと、案外「わかったつもり」になっていることも。
その状態では、試験本番で問題に答えられません。
そこで、試験にぶっつけ本番で臨むのではなく、事前に問題集で模擬練習を積み、実践力をつけておくことが大切なのです。

このように自分の知識を外に発揮することから、アウトプット学習といいます。

合格につながる、インプット学習とアウトプット学習の組み合わせ方

試験学習においては、まずはインプット学習をして、知識を蓄えます。
その後アウトプット学習で問題を解き、本当に正しく理解できているかを確認します。

問題に正解できたら、正しく理解できていることが証明されます。
しかし間違えてしまったら、正しく理解できていなかったことが証明されます。

間違えたところは、改めてインプット学習で正しい知識を覚えなおしましょう。
その後、正しい知識で覚え直せたかを、再度アウトプット学習で確認します。

このように、インプット学習とアウトプット学習の2つを繰り返しましょう。
知識を着実に蓄え、試験問題に解答できる実力がつきます。

この学習法は、試験で得点を稼ぐための、基本的かつ重要な方法です。

インプット学習よりもアウトプット学習に比重を置く

インプット学習でテキストを読む時は、「まずは1回だけ、全体を読み切って理解する」という感じで読み進めるとよいです。
最初にインプット学習の段階で、細かいところまで覚えこもうとはせず、大まかな内容をしっかりとらえるために「一通り流し読み」するつもりで読むとよいです。

そのあとは、問題集を中心としたアウトプット学習に切り替えましょう。
問題を解くことで、どこが理解できていて、どこが理解できなかったのかがはっきりわかります。
そこで、分からなかったところ、問題で間違えてしまったところを重点的に、再度インプット学習するのです。
こうすることで、インプット学習の中で、覚えにくいところ・間違えやすいところに比重を置くことができ、学習時間を有効活用できるのです。

実はインプット学習において、意図通りの流し読みであっても、時間をかけて読み込んでも、問題を解くアウトプット学習を最初に行う時の正解率は、あまり差がないことが多いのです。
というのも、最初にインプット学習をするときは、どこが試験に出やすいかが分かっていないため、学習の強弱をつけられていないからです。

テキストを2回目に読むとしても、全体を再び読むよりも、問題を解いて分からなかったところだけをピックアップして読むほうが、学習効率が良いことはイメージできるのではないでしょうか。

当勉強会でも多くのFP受験生とお話をしていますが、「インプット学習よりもアウトプット学習のほうが、試験の得点アップに効果的だ」と話しています。なのでインプット学習は最初は軽めにし、アウトプット学習に比重を置いたほうが良いですよ。

インプット学習とアウトプット学習の順序

FP試験は、6つの分野で構成されています。
私は次の順序で、学習を進めていくことをお勧めしています。

・1分野目ライフプランニング:テキストを読むインプット学習
・1分野目ライフプランニング:問題集を解くアウトプット学習
・2分野目リスク管理:テキストを読むインプット学習
・2分野目リスク管理:問題集を解くアウトプット学習
       ・
       ・
       ・
・6分野目相続・事業継承:テキストを読むインプット学習
・6分野目相続・事業継承:問題集を解くアウトプット学習

 

1分野ずつ、インプット学習→アウトプット学習を行うことがポイントです。
覚えたことが本当に理解できているかを、すぐチェックできるからです。

このやり方ではなく、最初に1分野目〜6分野目をインプット学習したあとに、6分野一気にアウトプット学習を行うことはお勧めしていません。
インプットとアウトプットに、時間が空きすぎてしまうからです。
覚えたことを忘れた状態で問題を解くことになり、学習効果が小さくなります。

ですから、1分野ずつインプットとアウトプットを繰り返す学習がお勧めです。
効率よく学びを深めることも、合格に近づくための必勝法ですから。

飛躍的に高得点を取るための、アウトプット学習のコツ

アウトプット学習は「間違えた問題に真剣に向き合う」「確実に暗記し理解を深める」ことが重要です。

問題を解き間違えた時には、どこをどのように間違えたのかを把握しましょう。
そして、正しい内容を必死に習得することを心がけてください
間違えた問題を自力で解けるようになるまで、何度も解きなおしましょう。
問題に解けるということは、試験本番で得点できるということです。
この積み重ねが、問題に確実に得点できる力に変わっていきます。

「あー間違えちゃった、次こそがんばろ」
というように、間違えた問題を流してしまうようでは意味がありません。
受験者自身に改善が生まれないので、また次もその問題を間違えてしまいます。

間違えた問題を確実に正解するためにどうすべきか、真剣に考えて対策を取る。
これを実践するよう、日々の勉強を積み重ねていきましょう。

アウトプット学習で、成長しよう!

「できなかったことができるようになる」

これが、人間としての成長の証です。
最初のアウトプット学習では、問題に間違えることはたくさんあるはずです。
なぜなら、知らないことを学んでいる過程だからです。

ここでひと踏ん張りし、解けなかった問題は必ず後で解きなおしましょう
数時間後や翌日に、間違えた問題にもう一度チャレンジしてみるのです。
自らの力で自信をもって正解できるかを、確認しましょう。
「繰り返し学習」が皆さんを成長させ、やがて合格につながっていくのです。

まとめ:インプット学習とアウトプット学習を組み合わせよう!

これが、短時間で知識を確かなものにできる効果的な方法です。
合格へ近づく大事なポイントです。

私自身がFP試験を受験する時、この方法を実践しました。
3ヶ月間、インプット学習とアウトプット学習を繰り返しました。
この方法で、3級〜1級まですべて一発合格しています。
勉強法に不安をお持ちの方は、ぜひこの方法を試してくださいね。

「間違えた問題に真剣に向き合う」は、試験で1点でも多く得点するコツです。
以上の内容が皆様の合格の一助になれば幸いです。

 

 

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