FP技能士3級と2級 取得のメリット
- FP3級だけでなく、FP2級も取った方がいいの?
- FP3級とFP2級とで、どれくらい資格の価値は違うの?
- FP2級まで取った方が、仕事上、役に立つのかな?
という疑問をお持ちの方も多いと思います。このページでは、3級と2級の違いも含めて、取得のメリットについてみていきましょう。
FP資格取得目的
まず最初に、FP資格の取得目的について調査したデータをご紹介します。
少し古いですが、平成19年に行われた日本FP協会の調査によると、FP資格取得の目的は以下の通りでした。
- 自己啓発:29.3%
- 仕事で必要(自主取得):26.4%
- 仕事で必要(会社指示):14.7%
- 自分のライフプラン設計のため:8.9%
- 就職、転職に有利:7.8%
- FP業務を行うため:7.1%
大きく分けて、仕事上の理由で取得する人と、自己啓発やご自身の生活のために取得する人の2つに大別できることがわかります。
当勉強会でも様々な受験者の方がお越しですが、おおよそ上記の割合は今でも同じと感じています。
仕事以外の理由で受験される方に多く出会います。
自己啓発やご自身の家計に役立てるなど、仕事以外の理由で受験する人が多いのも、FP資格の特長です。
業務上・ビジネス上のメリット
銀行、保険、証券などの金融業界や不動産業界など、仕事でFP資格を活かそうとするならば、3級のみならず2級まで取得すべきでしょう。
3級はないよりあったほうがよいですが、3級に合格した程度では、お客様のお金の相談に乗ったりアドバイスできるほどの高度な知識を有しているとは言いづらく、即戦力が期待できるとはみなされないでしょう。
一方、2級取得者は、金融機関で働くうえである程度の専門知識があるとみなされます。
というのも、2級を合格するために、年金、保険、不動産などの6分野に関する広く深い専門知識を学習する必要があるからです。
2級までは最低限取ることを、社内で推奨している銀行や保険会社もあります。
3級しか保有していない場合でも、名刺などに「FP技能士3級」などと表記をすることは可能です。しかしそのような表記では、3級しか持っていないことを強調していることにもなってしまいます。もし2級以上を保有していれば、そちらの方を名刺に記載しますからね。
このような理由もあり、3級しか保有していないなら、あえてそれを名刺に表記しない方がよいと考えている人もいます。
まとめると、金融業界・不動産業界で仕事に活かすなら、最低でも2級取得を目指すべきといえます。
これらの業界への就職、転職をお考えなら、2級合格に向けてがんばりましょう!
以上は金融業界・不動産業界の中でのお話でしたが、一方で金融とはほとんど縁のない会社で仕事をする場合、3級も2級のどちらの資格も、あまり仕事上の評価の対象とならないでしょう。経理上の知識が身につくから有利などと言われることもありますが、それなら簿記の資格を取得した方がよいと思います。
当然のことかもしれませんが、業務に直結しない資格は、会社からも評価されにくいものです。
ですが、FP資格は仕事ではなくご自身の生活をより改善できる効果を持っています。
その観点について、次に詳しくご説明しますね。
自分の家計をより改善できるメリット
FP資格を仕事上の目的で取得するのではなく、自己啓発目的で取得する人も増えています。
FP資格を取得するうえで学んだことを、実生活に応用すれば、よりお得な生活を送ることに役立つからです。
(FP技能士試験の概要にも書いていますので参考にして下さい)
- 投資を始めたことがきっかけで、もっとお金に詳しくなりたい、
- 親の相続がきっかけで、もっと相続税を減らせる方法を知りたい
- 家を買うときに備えて、お得な制度をたくさん学んでおきたい
- テレビで活躍しているファイナンシャルプランナーのように、お金に強くなりたい
このような思いから、FP資格を取ることにしたという声を、当勉強会の参加者からよく聞きます。
自己啓発目的の方は、3級を取るだけでも大きなメリットがあります。
しかし、より生活に役立てられる実践的な知識を得たいなら、2級まで取得したほうがよいでしょう。
2級は3級以上に専門知識が得られ、保険の見直し、節税、相続対策など、日常生活に応用できる点も多くあります。
ご自身だけでなく、友人などにアドバイスもできるようになります。
このようなメリットもあるので、自己啓発目的の方も、ぜひ2級まで目指してほしいと思います。
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