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銀行預金

銀行破たん、ペイオフの対策

銀行が破たんすると、1000万円とその利息のみが保護されます。
これをペイオフといい、「預金保険法」という法律で定められている事柄です。

それ以上の預けた金額は保護されません。
それ以上の預けた金額が全額返ってこないというわけではなく、破たん時の銀行の財務状況によってですが、幾分かは返ってくる可能性があります。
でも、多くのお金が返ってくるとは期待できないので、1000万円以降のお金は返ってこないと思っておいたほうがよいかと思います。

2010年9月に日本振興銀行が破たんしたとき、テレビのインタビューで、あるおじさんがこんなことを言ってました。
「うちの銀行は大丈夫だからって銀行員から説明を受けたから数千万円を預けたのに、破たんしたじゃないか。どうしてくれるんだ!」
気持ちはわかりますが、1000万円までしか保護しない、というのが法で定められたルールです。「将来、うちの銀行は破たんするかもですよ」なんて銀行員は言いません。
法で定められたことと、ノルマのある銀行の営業マンが語ることと、どちらが信憑性があるかは明らかです。
法律というルールに則ってのことですから、おじさんが怒ってもそのお金は返ってこない可能性が高いです。

また、銀行の破たんの話は突然やってくるものです。
銀行がまもなく破たんする、というのを事前に知るのはかなり難しいです。銀行の事情通の人が身近にいたり、経済ニュースを読みこなすなどして社会情勢を的確に把握ができる人であれば、事前に察知できるかもしれませんが・・・。

銀行の破たんに備えるなら、1銀行あたり普通預金や定期預金などを含めて1000万円までしか預けないようにするのが鉄則と言えるでしょう。
1000万円以上預けたい場合は、複数の銀行に分散して預け、1銀行あたり1000万円を超えないようにすれば安全です。

1000万円以上預けると金利が上がるというサービスをしている銀行もありますが、破たんした時の影響とを天秤にかけて、1000万円以上預けるかどうかは自己責任で決めたほうがよいですね。

さらに徹底するなら、1000万円近く預けた銀行との取引は、「引出」「引き落とし」以外は利用しないようにします。「銀行口座」ではなく「銀行」を利用しないという点がポイントです。
給与振り込みの指定口座にしたり、他人からお金が振り込まれると、いつのまにか1000万円を超えてしまうことになります。

利息にも注意が必要です。保護されるのは「1000万円とその利息」と言われていますが、その利息とは未払い状態の利息のことです。利息が払われると、それは元本に組み込まれることになります。
なので、長期間銀行にお金を預ける予定なら、1銀行あたり預ける金額は900万円ほどにしておくのも一つの方法です。これなら何年か利息が加わっても、1000万円を超えることはないでしょう。
でも、口座を使わない期間が数年経ってしまうと、休眠口座扱いにされてしまうこともあるので注意が必要です。

また、「1000万円」という表現にも注意が必要です。
「1000万円まで保護される」と言われていますが、保護される対象は預金残高だけではありません。
厳密には一時的に銀行に預けたお金も含まれます。振込処理をしたお金も、相手に送金される一時的な間は保護対象の「1000万円」の中に含まれます。例えば、1000万円口座に預けている状況で、その銀行口座から振り込むのではなく、別途ATMに現金を入れて10万円の振り込みをした場合、一時的に1010万円預けているとみなされるのです。振り込み完了後に、残高が1000万円に戻ります。

なので、1000万円預けている口座を持つ銀行では、上記のような振り込みも利用しないようにしたほうがより安全です。振込直後に破たんが決まってしまった場合、その振り込んだ金額は保護されないかもしれません。

銀行破たんによる影響を避ける方法をいろいろ並べてみましたが、多くのお金を持つようになると考えなくてはならないことが増えてしまいますね。何はともあれ、自分の財産を守るための、根拠ある知識を持つことが第一だと思います。

預金保険制度は本当に機能する?

預金保険制度では、預金保険機構が1000万円まで保護してくれると規定されています。
ところが日本のメガバンクがいきなり破たんした場合、預金保険機構には、預金者全員に1000万円払えるだけの資金があるのでしょうか?

もしなかったとしたら、預金保険機構がどこかから調達してくれるのでしょうか、それとも税金で穴埋めするのでしょうか?
本当に危機的な状況になったら、1000万円すら保護されないんじゃないの? という疑問がありますが・・・。

自宅でのタンス貯金におけるリスク

銀行が万が一の時には、預金封鎖がなされるケースもあります。そのような事情により、銀行が信用できないうえ低金利の状況なので、銀行ではなく自宅に現金を保管している、という方もいらっしゃいます。

しかし、銀行が預金封鎖をして現金を引き出せなくなる確率より、自宅が空き巣被害にあい現金が盗まれる確率の方が高いようにも思われます。そう考えると、タンス貯金はそれなりにリスクのある行為であるともいえます。

現金以外の金やダイヤなどについても、自宅で保管している方もいらっしゃいます。これらもやはり盗難にあうことを考えれば、貸金庫や信託銀行を利用することも検討に入れた方がよいでしょう。

 



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