FP1級合格を目指す人たちが集まり、広く深く濃密に学べる貴重な勉強会です(2017年活動開始予定) FP技能士1級合格勉強会

FP技能士1級学科 勉強方法・独学の心得

独学を基本に据えるべき

前ページ FP技能士1級学科 合格率、難易度が高い理由 でお伝えしたように、FP1級学科試験は

  1. 出題範囲が非常に広い、しかも深い
  2. 過去問学習が、通用しにくい
  3. 優良な試験対策教材・スクールが存在しない

であるがゆえに合格率が低い試験です。

まず、独学を基本に据えて学習せざるを得ないでしょう。講座・セミナー・通信教材を利用していても、それらはあくまでも独学を補完する位置づけで、活用するのが望ましいと考えています。(講座に頼り切るのはよくないと思っています)

しかしFP1級受験者の多くは独学の方です。独学で合格した人は、過去にたくさんいます。
独学でも頑張れば、合格できる試験なのです。

それでは独学を前提に、合格するための勉強法について、以下で解説していきます。

テキスト・問題集の選び方

試験の出題範囲を網羅的に学べるテキスト、参考書は存在しないと書きました。だからと言って買わなくてよいというわけにはいきません。学習を進めるうえでベースとなる重要な教材ですから、市販の書籍の中からでも比較検討のうえ、選ぶしかありません。

その際、次の2つの観点から1冊ずつ選ぶとよいでしょう。

過去問学習

前ページ FP技能士1級学科 合格率、難易度が高い理由 で述べた通り、過去問学習だけでは不十分であることを、改めてご認識ください。

しかし、だからといって過去問に取り組む価値がないわけではなく、過去問学習は必須です。出題の観点や傾向を知り、試験の難易度を体感し、どこを重点的に学ぶかの判断基準を持つためにも必要です。過去に出題された問題が再び出題されることもありますので、試験対策には有効な学習方法です。

過去問とその解答は、きんざい(金財)のホームページから、誰でも無料でダウンロードできます。しかし解説はありませんので、正しい知識を得るためにも、市販の過去問題集で学ぶべきです。

過去問を過去3年分は取り組みましょう。これだけ過去問を解くと、FP1級学科といえども繰り返し出題される頻出ポイントが具体的に見えてきます。ここを絶対に落とさないよう、徹底して学習をしてください。頻出ポイントを絶対に落とさなければ、それだけで200点満点中の60点は固く得点できるでしょう。応用編は基礎編に比べて、繰り返し出題される内容が多いです。ここを得点源にできれば、心強いです。

テキストでインプット学習、問題集・過去問でアウトプット学習

まずは、テキストを読んで内容を理解していくインプット学習を積みましょう。その後に、インプット学習で正しい知識を学べたかどうかを、過去問や問題集を解いて確認するアウトプット学習を行いましょう。
この勉強法は、3級・2級試験対策と同じく、合格のための基本的な学習法です。

テキストを繰り返し読み、問題集や過去問を繰り返し解いて、合格に必要な知識を積み上げていきましょう。

そしてもう一つ大切なことがあります。それは、お持ちの問題集の全問題を自力で解けるまで、何度も学習を重ねることです。繰り返しとなりますが、お持ちの問題集の全問題です。6割の問題だけでよいのではありません。
問題集・過去問で6割程度の正答率であれば、試験本番ではほぼアウトです。試験では過去に出題されない問題もそれなりに出題され、そちらで得点を落としてしまうからです。
得点できる問題を可能な限り増やせるように、最大限の努力をしていきましょう。
問題集を1冊(より広く学習したい人は2冊)を完全解答できる実力を、ぜひ身につけてください。

講座・通信教材を利用する場合

前ページ FP技能士1級学科 合格率、難易度が高い理由 にも書いたように、1級対策の講座を受講しても、試験に合格できる十分な範囲の勉強をしたことにはならないでしょう。

ただ、自分で本を読んでも頭に入りづらいけれども、先生の講義を聴くとスッと理解できる、という人もいるでしょう。そのような方は、講座を受講して、より合格に近づくきっかけにしていただければと思います。

ただし、講義を聞いたその時には理解できたとしても、悲しいかな、必ず記憶は薄れてしまうものです。したがって、復習に力を入れて確実な理解に落とし込んでいく活動を独学で行わないと、やはり合格に近づくことはできません。

そのため、筆者は「講座・セミナー・通信教材は、あくまでも独学を補完する位置づけで、活用するのが望ましい」と考えているのです。
講座に頼り切らず、さらに自身で広く深く学習する姿勢は欠かさないようにしましょう。

以上の方法では、まだ不十分

ここまでで、いろいろ勉強法について説明してきましたが、ここで注意していただきたい点があります。
試験対策テキストでのインプット学習と、過去問など問題を解くアウトプット学習だけだと、この勉強法で行き詰まりを感じることが多々あります。なぜなら、問題集の解答を読んでも内容を理解できず、試験対策テキストで学習しなおそうと思っても、そのテキストに載っていない、ということがたくさんあるからです。

3級と2級でも行っていたこの方法では、FP1級学科試験の試験範囲全体からみれば、面ではなく点の理解にとどまってしまいます。
過去問から多少外れたところ(しかも過去に一度も出題されたことのないもの)を出題されると、手も足も出なくなってしまいます。
なので、日頃の学習では、理解を点から面に広げて行くことが必要なのです。

分厚いテキストでも、試験問題のカバー率は3割くらいと思っておいた方が良いでしょう。
実際に試験学習を始めると、このような場面に何度も遭遇するでしょう。
初めて1級学科を受験される方は、イメージがわきづらいかもしれません。でも不合格を経験した人なら、納得していただけるのではないでしょうか。

ここまでで説明した勉強法で行き詰まったら、以下の方法も併用すると効果的です。

専門書籍やネットを積極活用

専門書籍での学習

FP1級の出題範囲を体系的に学ぶには、出題される各内容に関する専門書を読むのが最良です。
例えば、次のような専門書籍です。

有料書籍に限らず、市役所・税務署・年金事務所においてあるパンフレットが有力な教材となることもあります。
例えば、市役所には助成金、成年後見、相続に関するパンフレットがあります。
税務署には、税について解説された資料や、所得税・法人税・相続税の確定申告書の現物と書き方ガイド、中小企業向けの情報資料が置かれています。
こういった資料からも、試験対策の知識が得られます。

そのほか、国や独立行政法人のホームページで公開されている資料からの出題もあります。次のような資料も立派な試験対策教材となります。

また、図書館も活用してください。6分野のそれぞれで、試験対策テキストよりはるかに専門的なことを学べる専門書が、無料で読めるのです。この環境は、ありがたいものです。
私自身、図書館を利用してたくさんの本をよみ、金融の勉強を独学で積んできました。1級試験を意識してやっていたわけではありませんでしたが、そこで得た知識がそのまま1級試験にも転用できたおかげで、短期間の学習で1級学科に合格できました。
これも立派な1級学科試験対策といえるでしょう。

このように、専門書籍を活用して、試験範囲の内容を体系的に学習すると、大きな効果が得られます。

インターネットでの学習

テキスト、問題集、過去問で学習中に、どうしてもわからないことがあったら、その内容をインターネットサイトで検索して、答えを探してみましょう。市販テキストでは解説されていないことでも、ネット上のどこかのサイトでは解説されています。

正確な情報でないサイトもありますので、念を入れて複数のサイトで内容を確認するのがよいです。
それに、1つのサイトだけでは、断片的な理解にとどまることがあります。
関連するサイトを4つか5つ読み込むと、少しずつ断片的な内容がつながって「面の理解」へと変わっていきます。

インターネットで調べるのは、過去問で出題された点だけでなく、自分で少し範囲を広げて調べることを心掛けましょう。そうすることで周辺知識もしっかり身に付き、体系的な学習になっていきます。

自ら教材を探し、体系的な学習を心がけよう

このように、試験対策テキスト以外の教材を自分で積極的に探しながら、知識の深さと幅を広げていくことが、1級学科合格において大切な姿勢です。
体系的に学習すると、その後に応用がききやすいので、受験上の大きな武器になります。
ただし、その分学習量も多くなってしまうため、当初の想定より学習に時間がかかることに、注意してくださいね。

2級の試験対策テキストも活用する

FP1級試験対策テキストは載っていないけれど、2級の試験対策テキストには載っている事項が、意外に多いのです。したがって2級の試験対策テキストは捨てずに保存しておきましょう。

使用した2級テキストには、読み返したときに理解を助けるためのマーカー線などがあります。
2級を受けるときのあなただけでなく、1級を受けるあなたも助けてくれることでしょう。

6分野の業界情報に関心を持つ

FP1級試験では、かなり専門的な内容が出題されます。しかしそれらを「専門的な内容」ではなく「身近な内容」と感じられれば、FP1級試験の敷居が低くなります。
日ごろから、6分野に関する新聞記事を読んだり、関連書籍を読むなどして、たくさんの情報を得たり関心を持つようにしましょう。
そうすることで自然と知識も拡充され、難関試験をクリアする素養を身につけられるのです。

 

いろいろ書きましたが、2級の時と比べて幅広く深い知識が求められる試験ですから、その合格を目指す皆様も、一層の広く深い学習が必要となります。
ここに書いた学習法も参考にして、合格目指して頑張りましょう!

 

 


 

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